結婚相談所での結婚の離婚率について、裏付けのあるデータはありませんが、一つの指標として、10%程度ではないかと言われています。一方で、社会全体で見ると離婚率は令和4年で35.8%となっています(令和4年人口動態統計)。そもそも、何故離婚するかその理由を見てみると、以下の様になります。
男性1位 性格が合わない 2位 精神的に虐待する 3位 異性関係 4位 家族・親族と折り合いが悪い 5位 浪費する
女性1位 性格が合わない 2位 生活費を渡さない 3位 精神的に虐待する 4位 暴力を振るう 5位 異性関係
『令和3年 司法統計年報(家事編) 第19表 婚姻関係事件数―申立ての動機別申立人別』より
令和3年の司法統計によると、離婚の申立理由は男女ともに「性格が合わない」が第1位。離婚した男性の3割、女性の2割が「性格の不一致」を理由に離婚しています。
ただ、これは裁判所への申し立ての理由ですから、「建前」が含まれている可能性はあります。実際は不倫やお金遣いの荒さなども「性格が合わない」という言葉にひっくるめている可能性はあります。
ある程度のお付き合いの後に結婚をしても約35%離婚している事を考えると、男女間でお互いが理解し尊重し合える関係を作るのは簡単ではないとも考えられます。
結婚相談所での婚活は、もしパートナーと出会ったとすれば半年ほどで成婚(プロポーズ成立)します。短期間でのお付き合いと言えます。普通に考えれば短期間であればお互いを知る事は限りがあるのではという印象を受けるかも知れません。しかし、短期間だからこその結婚への意識の高さによって、お互いを知る努力をするとも考えられます。つまり、濃密な半年を過ごす訳です。
一方で恋愛の末に結婚し、幸せな家庭を築く事も勿論あります。お互い信頼できる関係を築けていれば、それは間違いありません。つまり、恋愛結婚にせよ、結婚相談所での結婚にせよ、継続した結婚生活を送れるかどうかはお互いが向き合えるかどうかにかかっています。
そういう点で結婚相談所を介した結婚は、結婚を真剣に考えた者同士が出会うという前提があります。短期間で相性が良いかどうか見極める目が必要となり、また、どれだけ自分を開示できるかもポイントとなるでしょう。
結婚したい者同士が真っ向からぶつかり合うのが結婚相談所を介しての結婚ですから、結婚に対する意識の高さと前向きさが、離婚率の低さに表れているのかも知れません。相手との相性を見極める目は、恋愛結婚にせよ、結婚相談所での結婚にせよ、とても重要だと言えます。
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