友達や先輩後輩、知人など、つながりというのは色んなものがありますが、実際に繋がる事は歳を取るごとに難しくなっていきます。今はLINEという便利なツールがあるので、それを使えば連絡は取れるでしょう。しかし、特に用がなければ連絡を取る事はなかなかありません。結局はリアルであれwebであれ、コミュニケーションを普段から取れたり、何かあった時に声掛けできるような相手以外とは疎遠になっていくものです。
勿論、連絡を取り合う仲間が多ければ良いという訳ではありません。人生において何に価値を置くかは人それぞれです。困った時に助けてくれるのが真の仲間という考え方もありますが、果たしてそんな都合の良い事はあるのでしょうか。
窮地に助けてもらえるような関係性だとしても、何でもお願いすれば良いかと言えばそうではありません。もし何かをお願いする時は、相手の立場になって考える必要があります。仲間同士であっても、超えてはいけない一線は勿論あるものです。
そういう点では、人は孤独と言えます。もちろん家族は別です。親しき中にも礼儀ありと言う言葉は、家族にも言えますが、どうしても頼らざるを得ない時もあります。親身になってくれるのはやはり家族なのです。
だから、身内だからと言ってなおざりにするのは良くありません。それは厚かましい話では無く、家族とのつながりが一番身近な関係性であり、それは死ぬまで続くからです。もちろん家族親類皆同等にお付き合いする事はなかなか難しいでしょう。血縁関係が全てでもありません。しかし、迷惑をかけてしまう相手もやはり家族なのです。
家族が存在しているという事は幸運とも言えますが、家族であれば良いというわけではありません。中には嫌悪や憎悪が存在するような関係性もあるでしょう。また、家族の中にも親しさに差がある場合もあります。家族の中でも愛情の差や好き嫌いが存在する事もあります。
しかし、本来家族であれば、お互いを思いやる気持ちは多かれ少なかれある筈です。子を守るのが親であり、親を守るのが子なのです。子をないがしろにする親、親を軽蔑する子。それは破綻した家族関係と言えます。
人とのつながりは、家族でも友人知人でも大切にすべきかけがえのないものです。助けてもらえるという事を期待するのではなく、今在る事に感謝し、自分の人生を形作るかけがえのない存在である事を認識しなければいけません。
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